3月2日(土)~3日(日)で甲斐駒ヶ岳に黒戸尾根から登ってきました。
予報は土日共に天気は良好だけど、土曜日はもの凄く風が強く吹く予報。
山から帰ってきたら、土曜日から日曜日に掛けて北海道で猛烈に発達した低気圧で悲惨な事故が相次いでいた。
こんな時に山に登る変わり者は沢山いる。。
黒戸尾根は2年前の9月末に一度登ったことはあるけど、冬は初めて!
2月末から3月に掛けてはどこの山も雪が多く厳しいラッセルを覚悟で登らなければならない。
泊まるのは七丈小屋でココは冬でも管理人が居て営業(?)している。
朝3時に自宅を出発し、竹宇神社駐車場に着いたのは6時で支度をして6時30分駐車場を後にする。
七丈小屋に到着したのは15時で、8時間30分も掛っちゃった。いくら雪が多いとはいえこれは掛りすぎ。。
2年前の9月末は七丈小屋にテントを張り、次の日甲斐駒に登り反対側の駒津峰の頂上まで下りそこからまた甲斐駒まで登り返して、七丈小屋でテントを撤収し駐車場まで下る体力があった。それなのに今は・・・・!?
去年の春に腰を痛めてから全く登るスピードが出ない。標高が上がるに連れて疲労が増す感じ。年末年始以来体重も増え気味・・・・・まずはダイエットからかナ~
今回は動画多めにしてみました。
2年前の9月末の登山記録は⇒ココ!
竹宇神社駐車場。数台の車が止まっていて県外ナンバーは多分登山者だと思う!
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今回もHOGLOFS ROC ICE 35L。でも冬の小屋泊ではチョッと小さい。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2825.jpg)
軽い下りを300mほど歩くと竹宇神社に着き、脇を通って吊橋に向かう。
下山時には軽い登りとなるこの300mは結構こたえる。
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吊橋を渡る。
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尾白川渓谷と甲斐駒分岐。
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登り始めてすぐに登山道が凍結。北側斜面なので溶けないのね。アイゼン装着。
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東斜面はチョッと雪が残るだけで凍結なし。しかしアイゼンは装着したまま登る。
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標識や赤いテープがたっぷり巻いてあり迷うことはない。
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信仰の山なのでお地蔵さんや祠が所々にある。
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竹宇と横手登山道の合流地点。横手登山道側から登ってきた形跡なし。
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急斜面を登って行く。風は強いが樹林帯なのでそよ風程度。
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ココには雪に埋もれたお地蔵さん。
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踏み跡がしっかりしていて楽に登って行けるはずだが、体が言うことをきかない。
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刃渡りに到着。下から見上げる。雪が積もっているが、全く問題なく通れる。
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刃渡りを上から見下ろす。
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刃渡りのすぐ上にある尾根歩き。
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標高が高くなって来て雪山の感じが出てくる。
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少しづつ険しくなってくる。
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黒戸山の頂上をトラバースするあたりだと思う。遠くには甲斐駒の八合目。
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黒戸山のトラバースを過ぎると五合目小屋跡まで100mほど下る。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2862.jpg)
雪に埋まった五合目小屋跡。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2863.jpg)
後を振り返ると雲の隙間から鮮やかな青色に染まった空が見える。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2864.jpg)
五合目小屋跡から少し下って鞍部に出る。
ここまで速乾性Tシャツとシェルの2枚しか着てなくて寒くなってきたので中間着を着る。
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五合目小屋跡から梯子・鎖・ロープが出て来るが、所々で使えるがほとんどが雪に埋まっている。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2870.jpg)
危ういトラバースが沢山ある。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2872.jpg)
急登なんだけど、動画で見ると傾斜が判り難いですネ。曇ってきて風が強い。(4分23秒)
途中の橋。ココから七丈小屋まで特に冬は難易度のある登りが続く。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2873.jpg)
橋からの登り(6分21秒)
垂直の梯子と岩よじ登り(8分05秒)
七丈小屋手前から七丈小屋まで(12分41秒)
七丈小屋到着。かなりの雪の量だ!
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2874.jpg)
七丈小屋での宿泊の値段。今回素泊まり寝具付きで4500円で泊まった(寝具無しだと3500円で1000円も安い)
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七丈小屋の中。2基の石油ストーブで小屋の中は暖かい。夜でも火は弱くするものの消すことはない。
ストーブ上にはヤカンのお湯は使い放題だし、水ももらえる。当然ビールや軽食も売っている。
夜中に雪が降って、出入り口のドアの外に雪が積もりドアが開かないトラブルがあったが、
4時頃管理人が起きて来てドアに体当たりするようにしてようやく開いた・・・・
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七丈小屋からテン場に向かう場所の雪の量(マウスを載せると夏道)
ココを通過するだけで20~30分費やした。※ネット上から拝借
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朝5:00七丈小屋を出発。ラッセルは覚悟していたが、まさか小屋の横からいきなりラッセルとは思わなかった。
ワカンを装着したが雪が柔らかく、崩れてなかなか前に進めない。
雪の締まった稜線に出る間で3時間近くラッセルを強いられた。
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テン場の少し上でご来光!
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8合目御来迎場。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2881.jpg)
8合目御来迎場からは甲斐駒頂上は見えない見えるのは9合目か?
この後9合目手前まで登ったがそこまでで敗退を決めた。
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途中から晴れ渡った八ヶ岳を見る。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2883.jpg)
9合目からの下り。危ないトラバースが・・・・・・(12分12秒)
フードが邪魔して見難いのと、鼻水ずるずるで聞き苦しいですが・・・・・・・(爆)
七丈小屋まで戻ってきた。小屋まわりの積雪はこんな感じ。
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下りの途中で鎖場を上から写す。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2887.jpg)
下山完了で尾白川。
![](/photo gallery/2013/diary/kaikoma/img_2891.jpg)
【雑感】
・下りは膝など全く問題ないけど、登りの疲労が著しい。。。夏に向けて何とかせねば
・危険個所は5合目小屋跡から七丈小屋までと、8合目御来迎場から9合目までが厳しいが、特に8合目御来迎場から9合目までは雪が積もると難易度が上がり気持ちの悪いトラバースが幾つも続く。
・七丈小屋手前のトラバースもロープが無いと危ない。実際足元の雪が崩れロープのお世話になった。落ちても4~5mで木に引っかかるけれど無駄な体力を使うので落ちたくはない・・・・・