何故にココに行くことにしたか?
まずは私の都合
■後立山は私があまり登っていないエリアであること。この辺で登っている百高山は白馬岳と白馬鑓ヶ岳の2座だけ。
この夏休みを利用して栂池から登り、扇沢まで単独で4泊5日をかけ縦走の予定を立てた。これで百高山の小蓮華岳・旭岳・杓子岳・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳の7座をゲットするつもりでいた。
■前々から夏休みの前半を利用して山仲間のヒ~さんが初めての2泊3日のテント泊を計画していた。この時点でモッチーが同行することまでは決まっていた。
モッチーは南アルプスの黒戸尾根を登りたいと希望。(健脚なので楽勝)しかし体力に自信の無いヒ~さんはテント泊の荷物を背負って黒戸尾根は無理と考え、もう少し楽な登山を望んでいた。
そこで目を付けられた(?)のが私のプランであった。
私のプランの初日は、扇沢(車を置く) ⇒(バス)⇒ 大町駅 ⇒(電車)⇒ 白馬駅 ⇒(タクシー)⇒ 栂池 ⇒(ロープウェイ)⇒ 栂池ヒュッテ ⇒ 乗鞍岳 ⇒ 白馬大池(泊)で実質の登山時間は3時間。
私の勧めもあり、初日比較的楽な私のプランに2人が途中まで同行し、白馬鑓ヶ岳以降で別れ私は天狗山荘に泊まりその先を目指し、2人は鑓温泉へ向けて下山する計画。
更にお初の若いタケちゃんも同行することになり4人となった。
これが今回のプランの全貌である。
・・・・
しかし、出発の前日ギリギリまで天気予報とにらめっこをした私は、キレット越えが雨の予報となり、キレット越えを断念し、鑓温泉から下山するコースをチョイスし結局4人全員が同じルートを歩くくこととなった。(車1台となり交通費が安くなるので歓迎)
まずは猿倉に到着。。さすが人気コースなので駐車場多め。
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猿倉荘。
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猿倉からタクシーに乗り栂池に移動。(5,300円也)
タクシーの運転手曰く、大雪渓を降りて来て車を取に栂池に向かう人は居るけど、
猿倉に車を置いてから栂池に向かう客はほとんどいないよ!って・・・・たしかにそうかも。
そしてロープウェイで標高を稼ぐ♫
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ロープウェイの乗り継ぎ移動中。
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次のロープウェイ乗り場。
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ロープウェイを降りると栂池ヒュッテと栂池山荘が現れる。
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白馬大池への登山道入り口。
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ヒュッテ脇から白馬大池に向かう登山道に入る。傾斜はそれほどきつくない。
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〝ヒーさん〟笑顔が消えかけているゾ。^^
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〝銀領水〟と呼ばれる水場に到着。完全なる湧水で旨い!
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水場で休む一行!
ココで山慣れした81歳のおじいちゃんと話をしたら、
若い頃に深田久弥と一緒に登ったことがあると言っていた。
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しばらく登ると天狗原。平坦な木道が続く。
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天狗原途中にある白馬大池と風吹大池分岐。
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天狗原から乗鞍岳を目指して大岩の急登!この手の登山道大好き。
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雪田に取り付く。ガスって登山道が判りにくかったが、ココはガーミンのナビを見てクリア。
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ホタルブクロ。
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急登を登りきり、なだらかなハイマツ帯を抜けると乗鞍岳。
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2437mの頂上。北アルプスの北と南の端にそれぞれある乗鞍岳。
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乗鞍岳頂上を過ぎると、白馬大池と白馬大池山荘が見えてくる。
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池の周りは森林限界も近く、ハイマツと岩のみ。
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チングルマの咲き乱れ!
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白馬大池・・・・・。
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広いテン場(500円)比較的平でまずまず。
ペグが刺さらないし、大きな石が近くにない。風が強い時チョッと心配。
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各自テント設営後、食料とアルコールを持ち寄り宴会。
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白馬大池山荘。細長い平屋作り。
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テント場近くの蓮華温泉と小蓮華岳・白馬方面分岐。
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G/Wに遭難事故があったためか大きな看板が・・・・・
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小蓮華岳方面。天候は下り坂。。
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小蓮華岳手前にある船越ノ頭。
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船越ノ頭から小蓮華岳方面を見る。
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日本100高山74位の小蓮華岳山頂を頂きました。
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小蓮華岳から三国境へ向かう途中。
この近くで2012年G/Wに九州の医師6名が遭難した。。
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三国境付近は分岐点で迷い安く、更に北西からの風を遮る物が無いためこのような
痛ましい事故となったのであろう。
夏の時期とはいえパーティーの隊長を務めるからには、
それなりの技量と判断力が求められるが自分は・・・・・
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三国境の標識。。
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雪倉岳・朝日岳方面で、その先には日本海まで出る栂海新道に繋がる。
そのうち必ず行くゾ。待ってろよ!
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4年ぶりの白馬岳。
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白馬岳から、白馬山荘。杓子岳・白馬鑓ヶ岳方面を見る。右奥には剱岳。
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これが日本100高山39位の旭岳。登山道は左側を巻いて清水尾根と繋がる。
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分岐にザックを置き、水とカメラだけ持って空身でアタック。
雪渓を横切りトラバース道で裏側に回り込み、所々薄い踏み跡を見つけながら
岩とハイマツの間を抜け2867mの旭岳頂上を頂きました。
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旭岳頂上から杓子岳・白馬鑓ヶ岳を見る。
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旭岳頂上から白馬三山縦走路に帰還する疲労感漂う管理人。
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旭岳の往復に1時間20分掛って分岐まで戻ってきました。
その他の3人は100高山には興味ないため、この時間は白馬山荘でお昼を食べたり
コーヒーを飲んだり手紙を出したりして過ごしていた。
私は5分だけ休憩してまた縦走を再開!
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杓子岳を目指す途中で振り返ると、白馬頂上宿舎のテン場と白馬岳。
白馬岳の長野側がスッパリ切れ落ちているのがハッキリ判る。
※画像クリックでパノラマ写真が出ます。
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4年前は、子供の意向でSHORT CUTを選んで頂上を踏めなかった杓子岳。
今回はMOUNTAIN TOPを目指す。
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杓子岳の急登がチョッと辛い管理人。途中で雨が降ってきてカッパを着た。
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日本100高山60位の杓子岳頂上頂きました。
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杓子岳から下り、更に200mほど登り返し白馬鑓ヶ岳頂上に到着。
ここまでくれば、残りは下るのみ。
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白馬鑓ヶ岳の下りから縦走路。この先に天狗山荘がある。
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天狗山荘・鑓温泉・白馬鑓ヶ岳の三差路。私たちは鑓温泉に下る。
ココには遭対協の方が双眼鏡で登山者の安全を監視していました。ありがたや!ありがたや!
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鑓温泉露天風呂。気持ちいいのですが、42℃ほどありゆっくり浸かるにはチョッと熱め。。
露天風呂は混浴ですが、女性専用の内風呂もあり。
19:30~20:30の間露天風呂が女性専用となる。
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ヒーさん・隊長(私)・タケちゃん・モッチー
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皆さんどんだけビールを飲んだんですか~
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名残惜しいですが、6:30晴天の中猿倉に向けて下山開始。
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杓子沢の雪渓。
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杓子沢が展望できる大岩の上で。
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途中若干登り返し、小日向コル
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途中の水場で水分補給し、残り緩やかな道を下れば林道に合流!
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猿倉には全員無事に下山完了!おびなたの湯で汗を流し、
昼飯を白馬駅近くの〝グリンデル〟で食べる。
これはタケちゃんが注文したベーコンステーキ定食
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これはモッチーが注文した〝チーズハンバーグ定食〟
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これは私が注文した〝カツカレー〟
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【雑感】
4人ともアクシデント無く若干の落し物があった程度で下山が出来た。天気は初日・二日目の天気が曇りで二日目の後半は雨に降られた。下山の三日目は晴天となった。
杓子岳の登りでグイグイ登っていく若い〝タケちゃん〟の底なしの体力が羨ましい。私より一回り以上若いから当たり前だよねと強がって見るが空しい。^^
今回腰痛の最後のリハビリとして再トライし、前回の赤石岳のような悲惨な状況にはならず概ね完登できた。
但し、2日目の杓子岳と白馬鑓ヶ岳の登りがきつかった。今までの縦走でも2日目の後半ペースが落ちるが、3日目以降は回復する傾向がある。下りは膝痛も無くガンガン下ることが出来た。一応リハビリ終了と言っていいかな?